思考・妄想の外部化-経営コンサルタントの頭の中-

仕事や読書、人々との会話を通して若手コンサルタントが日々考えている事を不定期にアウトプットしています。ビール好きなのでそれに関することも多少。

ビジネスマンの三種の神器-コミュニケーション・情報・お金への知識- 大前研一、藤沢数希、マネーフォワード辻社長、メタップス佐藤社長の共通点

近年、ビジネスマンとして必要な能力・要素について、多くの方が提唱しています。記憶にあるだけでも大前研一、藤沢数希、マネーフォワード辻社長、メタップス佐藤社長がそれぞれ、ビジネスマンとしての必須スキルや、ビジネスを動かす要素について語っています。皆さんの意見は多少異なっていますが、共通するものが見えてきたので、自分の磨くべき能力として書き残したいと思います。

 

大前研一さんは「英語、IT、財務」が三種の神器と述べていました。

英語・IT・財務が必須スキル 大前研一「決定力10倍!儲かるコンセプトのつくり方」【5】 シビアな時代にしたたかに勝つ! 新『企業参謀』の思考法とは:PRESIDENT Online - プレジデント

藤沢数希さんは生産性を高めるために「人・情報・金」にレバレッジを利かせ、自分が動かなくても周りが、動くような仕掛けを作ることが重要であると述べていました。

タップスの佐藤社長は「感情・金・テクノロジー」が世界を動かす軸だといっていた。

現実を直視しながら理想を持ち続けることの難しさ、人生の「賞味期限」 | メタップス社長のブログ

マネーフォワードの辻社長は「英語、プログラミング、お金についての正しい知識」がこれからの時代の3種の神器だと述べていました。

これからの教育の在り方~weekly mail~ | マネーフォワードCEOブログ 

 

それぞれのご意見は共通するようで微妙に異なりますが、それぞれを整理すると「コミュニケーション、情報、お金」にまとめられると考えられます。

 

コミュニケーションー言葉で人を動かすことー

大前さん、辻さんの視点では、世界中の人とコミュニケーションをとって、動かしていくには英語が必要と言えます。また、佐藤さんの視点では、人を動かすためには感情を動かす必要があるということです。藤沢さんの視点ではさらに抽象度を高めて人が動いてくれる状況作ることと表現されていますが、この状況を作るには前提として言葉によるコミュニケーションが必要になります。

 

情報ー何が起きているか、何が起きるか整理することー

大前さん、藤沢さん、辻さんの視点は情報の収集、加工、管理を効率的に行うことが重要であるという意見と捉えることができます。

佐藤さんの提唱するテクノロジーの軸はより範囲の広いことで世界を変えうる技術のトレンドがあるということですが、最近のテクノロジーはITによりがちなので、それらにキャッチアップすることは重要であると考えます。

お金への知識ー何がお金を生み、支払う価値があるのか理解することー

大前さん、辻さんの視点では財務・会計ということで、企業がどのようにお金を生み出すか把握するスキルが必要と捕らえることができます。

藤沢さんの視点は、個人としてお金が勝手にお金を生むような仕掛けを作ることが重要との意見ということです。

佐藤さんの視点は、お金を生み出すという軸で世界は動いていくという意見であり、そのトレンドを理解することが重要であるという意見です。

 

結論としては、ヒト・モノ・カネ・情報のそれぞれをいかに効率的に動かしていくかという、自明の内容になりますが、だからこそ真理なのだろうと感じます。

そしてビジネスマンとしてそれらを実現するスキルが最低限確保することが必須という意見が大前さん、辻さんの三種の神器であり、成果を最大化するためにそれらを利用しろという意見が藤沢さんのレバレッジであり、そもそもそれらのトレンドに合わせて世界が移り変わっていくという意見が佐藤さんの提唱する世界を形作る軸なのでしょう。