自分のやりたいことがわからない場合の生き方-アンテナを張り、プランA、B、Zを持つ-
最近、学生時代の友人や、社内外の同期が立て続けに数人転職しました。社会人としてある程度経験を積んで、キャリアチェンジしたいタイミングなのでしょうか。
もちろん理由は人それぞれで、業務内容や人間関係に不満を持って転職した人、同じ業界でキャリアアップした人、もっとやりたい何かを見つけた人、独立し自分のビジネスを始めた人とさまざまです。
現状のモチベーションと課題感
そこで自分を振り返ってみると、今の社内での目標は明確で、業務としてもやりがいはあります。また、ありがたいことに比較的よく評価していただけているように感じています。
ただ、直近のモチベーションとしては、「人を動かして、プロジェクトを主導できるようになりたい」「どこにいっても食っていけると思える、汎用性の高いスキルセットを身に着ける」ということがメインです。つまり、人生として成し遂げたい何かではなく、成長したいということが主目的になっていると感じます。
この目標は社内で上を目指すことで満たされていくと考えており、直近としてはそれでよいのですが、心の底から「これがやりたくてしょうがない」「これをやるために生まれてきた」と思えるミッションかと言われると少し疑問が残ります。
一方で、友人にいるのですが、「俺は一生の間にこれを実現するんだ」というミッションを持っているやつには、情熱を感じ、あんな風になりたいと憧れます。
また、マルコムグラッドウェルによれば、「10,000時間努力をすれば成功できる、世界の一流になれる法則がある」といいますが、これだけの努力を続けるには、「心の底からこれがやりたい」と思えるものでなければ難しいだろうなと感じます。
ではどうすればいいのか(アンテナを広げプランA、B、Zを持つこと)
とはいっても、現時点でないものはない。しょうがないわけです。(世の中の多くの人もそうでしょう)そしておそらく、現状取り組んでいる仕事や活動にコミットしているだけでは、そのミッションは見つからないでしょう。
だからこそ多くの人に会い、旅をして、本を読み、情報を得る場所を持ち続けることが大切です。
そしていざ、「これだ!」と思うものが見つかったときに、そちらに飛び移るリスクを取れるように、日々自分を磨いておくことが大切です。
これに関して、以前MITメディアラボの伊藤穣一氏と経営コンサルタントの波頭亮氏の興味深い対談がありました。
結局、日本人は努力の総量が足りない | ニッポンを構想する | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
そこでは「プランA、プランB、プランZを持て」といわれていました。
プランAは現行の業務、プランBはリスクをとって飛び込む先、プランZはもしプランBに失敗した場合に戻ってこられる場所とのことです。
もし、「今やりたいことがわからない」「自分はこのままでいいのだろうか」と思っている方がいましたら、現状(プランA)には全力を注ぎつつ、アンテナを広げプランBを探してみてはいかがでしょうか。