思考・妄想の外部化-経営コンサルタントの頭の中-

仕事や読書、人々との会話を通して若手コンサルタントが日々考えている事を不定期にアウトプットしています。ビール好きなのでそれに関することも多少。

不確実性とワクワクすること

コンサルタントとしていくつかのプロジェクトを経験する中で、自分は不確実なものを形にしていくことにワクワクするということに気づきました。

コンサルティングの関与するテーマはさまざまですが、大きく上流から下流にかけて、構想策定、計画策定、実行支援、仕組み化・システム化と進んでいきます。

また、一般に上流から下流に進むにつれて、前提や制約条件が増加していきます。別の言い方をすれば、不確実性が下がっていく=自由度が下がっていくということもできます。

私の経験として、前回のプロジェクトでは構想から計画策定、トライアルとしての実行支援を担当しました、一方現在のプロジェクトはシステム化の支援をしています。

もちろん、どちらも学ぶものは多く顧客の重要なテーマであることは共通です。ただ、自分としてどちらがワクワクするかという視点で考えると前者であるように感じます。

顧客の抱える課題に対して、自分でロジック、ストーリーを練り上げ、その上でそれをチームメンバーやクライアントとブラッシュアップすることによってより確度の高い戦略を立てる、さらにその戦略をトライアル的に実行し結果のフィードバックを得る。このプロセスには他では得がたいワクワクがありました。

一方で企業において持っている予算は下流に近づくほうが大きくなるため、コンサルビジネスとしては後者の規模の方が大きくなります。現に多くのコンサルティングファームが下流であるオペレーションやシステムの領域にサービス提供範囲を広げることで、企業としての規模を拡大しています。

 

このようにビジネス的な価値と、ワクワクすることは必ずしも一致しませんが、自分の人生としてはワクワクするほうに重みをおいて生きていきたいと感じています。それが、コンサルティングという形なのか、他の形になるのかは今はまだわかりませんが。

 

ところでこのようなテーマに関する非常におもしろい対談があったので、ぜひご一読ください!

最も創造性が高い思考のモードは、論理と直感の間にある 【特別対談】濱口秀司×ちきりん(1)|マーケット感覚を身につけよう|ダイヤモンド・オンライン

(上記より引用)