思考力言語化トレーニング -ゼロ秒思考の応用、頭がいい人はなぜ方眼ノートを使うのか-
以前、思考力、言語化能力を強化するためのトレーニングとして、ゼロ秒思考についての記事を書きました。
ゼロ秒思考―短時間で考えを言語化するトレーニングとその効果― - 思考・妄想の外部化
日々、ゼロ秒思考のトレーニングを実践することによって、
1.思考を言語化するようになり整理される
2.言葉の意味・定義に敏感になる
3.世の中へのアンテナが高くなる
といった効果が得られると感じています。今も習慣として続けており、日々自分の思考を整理するためにとても役立っています。
ただ、このトレーニングについて著者の赤羽さんは「とにかく基本に忠実に実践することが大切だ」といっていましたが、トレーニングを続けるなかでひとつの課題を感じました。
それは事実を構造化、整理するだけで終わってしまうことがしばしばあるということです。
つまり、それを踏まえた次のアクション(So What)まで行き着かないことがあるということです。
これを防ぐために、もう一段深めた「ゼロ秒思考 空・雨・傘」を行うことにしました。
「空・雨・傘」というのは事実から次のアクションまで思考を進めるためのフレームワークです。具体的には次のような流れです。
空を見ると雲が立ち込めている(事実)
→雨が降りそうだ(判断・解釈)
→傘を持っていこう(アクション、対策)
本フレームワークはマッキンゼーで使われているものらしく、最近話題のノート活用術に関する本「頭がいい人はなぜ方眼ノートを使うのか?」にも紹介されています。
これを行うことによって思考が事実で止まることなく、自分の意見まで確実に到達することができます。
トレーニング手順
手順は基本的にゼロ秒思考と同じですが、少しだけアレンジを加えます。
1.A4の紙を横向きにおいて、縦3つに分割する
2.左に空、真ん中に雨、右に傘とかく
3.空の欄に事実を整理する
4.雨の欄にそこから得られる示唆・解釈を書く
5.傘の欄に示唆・解釈に基づく次のアクション・対策を書く
6.1枚5分以内に書ききる
効果
これを繰り返すことによって、単に世の中へのアンテナが高まるだけでなく、それに対する自分の意見を持ち、議論できるレベルまで思考力・言語化のレベルがあがると考えています。
基本のゼロ秒思考をベースとして、さらに「ゼロ秒思考 空・雨・傘」も継続的に行っていこうと思います。
みなさんもぜひやってみてください!