30代から大きく伸びる人の勉強法-習慣化の力-
年末に向けてプロジェクトでの作業量が多いためか、最近あまり勉強する時間が取れていないことを反省し、昔読んだ勉強法に関する本を改めて読み返しました。
特殊な勉強法が書かれているわけではないですが、書かれていることを徹底的にやりきったならば、年齢に関係なく大きく伸びるだろうと感じます。特に印象に残った部分を記録しておくと共に、継続的に努力し続けていきたいと思います。
0.努力を習慣化する
スポーツ選手がインタビューで「特につらかった練習はなんですか?」と聞かれた際に、しばしば「つらかった練習のことはよく覚えていない」と答えます。これは、彼らにとって、努力することが日常であり、厳しい練習することに強い意思はもはや不要になっているためだと考えられます。
新しいことを始めて習慣にするまではエネルギーがいりますが、いったん習慣になってしまえば、むしろやらない方が気持ち悪いという感覚になります。例えば、私にとって、ランニングは習慣化されており、2週間以上走る時間が確保できないとなんとなく体がすっきりしないように感じます。
このように一般的には努力といわれるようなことでも習慣化してしまえば、つらく感じないですし、継続することができます。以下は、本書で推奨されている勉強法であり、完全に習慣にしてしまいたいと考えています。
1.読書によって経験を体系づける
直接的に体験することが何よりも密度の高い学習にはなりますが、読書というのは著者の経験を疑似体験するという意味でかなり効率のよい学習法だといえます。
密度で言えば、「実体験>話を聞く>読書」かもしれませんが、時間、空間的な利便性や学習しうる幅の広さでは「読書>話を聞く>実体験」であると考えられます。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とも言われるように、様々な人の経験を読書を通じて疑似体験することによって、よりよいアウトプットを出せると考えています。
さらに実体験と関連する領域の本を読むことで、個別の経験を単純に蓄積するだけではなく、各経験と知識が体系的に結びついていきます。このように個別の経験と読書によって得られた知識が体系的に結びつくことによって、自分にとって未経験の取組みをする場合にも、暗中模索せずに思考の枠組みをもって取組み、世の中で成功しているもののエッセンスを応用することができると考えています。
2.日々の気づきをメモする
常にメモをできるように、ノートとペン(あるいはパソコンのメモツール)を開いておくことで、何かひらめいたことを忘れないようにすることが重要です。
「馬上、枕上、厠上」というように、新しいアイディアは意外と机の前で思い悩んでいるとき以外に降りてくるものです。そしてそのようなアイディアは往々にして、忘れやすいものです。だからこそ、思いついたときに1分立ち止まり、思考すること、そしてその思考を記録することが大切だと考えています。
去年から習慣的にゼロ秒思考を行うようになりましたが、一回紙に書くことによって頭の中での定着度合いが大きく違うことを実感しています。
3.勉強会に参加する
自分1人で勉強するよりも、一緒に勉強する人を探し、議論し、意見を聞くことによってモチベーションを保てると共に、自分の思考の質も高められると考えています。
今年の後半からは、定期的に「Economist誌の輪読会」に参加し始めました。
当初は英語の勉強を目的としていましたが、題材としてEconomist誌を使用することで、日々の仕事ではあまり触れないような領域についても議論できています。例えば最近ではアフリカの政治問題や、EUの移民問題など、日本のメディアでは詳しく報道されないような世界での出来事について、自分達なりの意見を持って議論を進められており、自分の知っている世界が広がっていく感覚があります。
これはまだまだ習慣化というレベルには達していないので、来年以降はより積極的に参加したいと考えています。
4.予習・復習をする
多くの人は学生時代には授業の前後でに予習・復習をして学習効果を高めていたと思いますが、社会人になると意外と十分に予習・復習をする人は少ないように感じています。
仕事において「予習」とは、次に必要なタスクの先読み、シミュレーション、事前準備であり、「復習」とは振り返りの実施、次回への改善策の検討と定義することができると考えています。日々の業務の中でPDCAサイクルを回すことだと言い換えられるかもしれません。
これらは私が2015年の抱負として設定した内容とも重複していますが、継続的に実施していきたいと思います。
以上のように、1.読書による経験の体系化、2.アイディア・思考のメモ(ゼロ秒思考)、3.勉強会への参加、4.予習・復習の実施(PDCA)を習慣化することによって、意思の力に頼らず、継続的に努力していきたいと思います。